Apple Watchの機能で１番役にたつと思うのが（時間を知るというのを除いて）このアクティビティです。最初は余り気にしていなかったのですが、普通の万歩計以上の事ができます。
アクティビティで健康になる
アクティビティではその人の活動の記録ができます。歩く事、ちょっと早歩き、座りっぱなしなのか、時々立ってリフレッシュしているのかなど。
歩くことと健康について、様々な研究結果が出ています。
歩数と中強度の活動時間が少なくなるほど、各病気の有病率が高いという結果が、東京都健康長寿医療センター研究所の青柳幸利氏によって報告されています。
アクティビティを起動
Apple Watchのリスト表示（あるいはグリッド表示）から「アクティビティ」を起動します。
また、これはiPhoneにある「フィットネス/アクティビティ」とも連携しています。
アクティビティにより３種類の活動が記録されます。３つのリングがそれぞれムーブ、エクササイズ、スタンドを表していて、一周するとコール達成という仕組みです。
下にスクロールすると詳細がわかります。
この例では、ムーブは69%で未達成、エクササイズとスタンドは達成しています。
更に下にスクロールすると、時刻毎の活動が記録されています。
下スクロールで、実際の数値を見て取る事も可能。
万歩計としての歩数と距離、それに階段を上った階数（段数ではありません）が分かります。
アクティビティでの計測
それぞれどのような意味合いがあるのでしょうか
ムーブ：
一番外側の赤いリングで、アクティブカロリーを計算します。立ち上がったり体を動かしたりしたときに消費されるカロリーのことです。iPhoneの「アクティビティ」で見てみると、
この日は６時前から１日動き回っていたのがわかります。
このゴールは自分で調整が可能で、トップのリング画面を強めに長押しして、「週ごとの概要」と「ムーブゴールを変更」と出るのでゴール変更を選択します。
カロリーを増やしたり、減らしたりしてゴールを変更、「アップデート」するとアクティビティに反映されます。
エクササイズ：
これは、早歩きなどのある程度負荷がある運動をした事をApple Watchが検出し、その時間を記録します。これを30分以上でゴール達成となります。
このエクササイズの基準を自分では決められないのですが、それなりに合わせこみが可能。
iPhoneにある「Watch」アプリを開き、「ヘルスケア」を選択すると、
年齢や身長・体重などのデータを入れるところがあります。
個々人のデータから、それにあったエクササイズの基準ができます。
スタンド：
1 時間あたり 1 分以上立ち上がって少し体を動かせばカウントされ、12時間以上であればゴールです。ただ立っているだけでなく１分以上動くことが必要です。
アクティビティと健康
東京都健康長寿医療センター研究所の青柳幸利氏が10年以上にわたり約5000人の高齢者の身体を調査した研究では、１日８千歩で20分の早歩きが「病気にならない歩き方」という報告がされています。
Ref: https://www.yakult.co.jp/healthist/221/img/pdf/p20_23.pdf
こちらはその結果を表にしてみたもので、アクティビティの1万歩で早歩き30分はメタボ予防に適しているようです。
逆に、歩数と中強度の活動時間が少なくなるほど、各病気の有病率が高いという結果に。
また青柳氏の話では、早歩きは個人差があり中強度というのは年齢などによって異なるようです。
Ref:1日1万歩」は間違い？ ウオーキング黄金律の真実
ムーブとエクササイズについて以上のような研究の結果との関連性が推測できましたが、スタンドについてはどうでしょうか？
NASAの宇宙滞在の研究でも報告されていますが、座っていることが病気に関係していると警鐘しています。
以前の会社で机が可動式で立ったままPC作業ができるものが導入されていたオフィスがありましたが、そういうことなんですね。
アクティビティ履歴
履歴は、Apple Watchでは週の履歴をトップ画面の長押しでみられます。iPhoneでは履歴をカレンダーで確認できます。
過去の履歴から新たに計画を立てたりすることもできます。
References:
Apple Watch でアクティビティ App を使う – Apple サポート
Apple Watch – リングを完成させよう – Apple（日本）
ワークアウトとアクティビティの精度を高めるために Apple Watch を調整する
