AirPodsの片側だけバッテリーの減りが早い理由

Photo by omid armin on Unsplash
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AirPodsをそこそこ使ったあとでバッテリー残量が左右で異なることがあります。なぜでしょうか、それはマイクの設定にあるようです。




AirPodsのバッテリーの減り具合

 
AirPodsから「ポロロン~」みたいな気の抜けた音がしました。バッテリー残量が減少したのですが、どうも右と左では減る具合が異なります。

左が19%で右が35%、倍近く違っています。

尚、左右での減りの差がこの程度なら以下の説明でのマイクでの消費電力の差になりますが、その差が大きい場合、50%以上違う、100%と0%も違う場合は全く別の不具合です。

対処法としては、

a) iPhoneの電源再起動とAirPodsのペアリング解除して再ペアリングを試してください
これで直るケースが多いようです
 

AirPods/AirPods Pro を紛失してもAppleから片側だけ購入できます。 購入後は、リセットを行い再設定しない...
 
b) ファームウェアに問題がある場合も過去にありました
対策されたファームウェアをアップデートすればいいのですが、手動ではできないので
iPhoneのiOSを最新にアップデートしてその後自動的にAirPodsもアップデートされるのを待つしかありません

ファームウェアかどうかわからない場合は、Apple Supportに連絡してみましょう。チャットで質問することもできます
単純に片方のバッテリーが劣化した、あるいは要修理ということもあります

 

 

AirPods放置テスト

 
AirPodsの場合、充電ケースに入れフタを閉じるとオフになりますが、ケースから出したままだと放電してしまいます。
夜寝る前に放置して朝にはバッテリー残量がなくなっていたという経験はよくあるのではないでしょうか

以下のテストをしてみました。マイクの設定を右と左に分けて放置しバッテリーが切れるのをモニタリングしてみたものです。

Test1: マイク右
マイクを右側に設定しているので右側が先にバッテリーが減少している

Test2: マイク左

これから分かることは、マイクを入れた側がよりバッテリー消費が大きいということです。

また、どちらか一方が20%以下になると、例の音がでてバッテリー残量は赤字で表示されることから8時間程度放置すると充電しないと使えないということです。

マイクの設定:
「設定」「Bluetooth」からAirPodsが接続された状態で、(i)アイコンをタップ、AirPodsの設定画面の一番下にある「マイク」から変更できます。

  • 自動的にAirPodsを切り替え
  • 常に左のAirPods
  • 常に右のAirPods

の選択ができます。デフォルト初期状態では自動になっているので、たまたま今回が左のマイクになっていたり、右に設定されていたりすることがあります。

むしろ、常に右(左)としてしまうと、片側のバッテリー消費が恒常的大きくなり、ひいてはバッテリーの寿命が右(左)だけ早まってしまう可能性が高まります。

 

接続・未接続での違い

 
なぜ放置しているとバッテリーが消費されてしまうのかというそもそも論になるのですが、例えばこれはApple Watchの場合ですが、

iPhone上でBluetoothをオフにすると、Apple Watchのバッテリーの消費量が増えます。

Reference: バッテリーの駆動時間と耐用年数を最大限に延ばす

ペアリングしているBluetoothマスターがオフになるとApple WatchはマスターのiPhoneと接続しようと電力を消費するのでしょう。

この場合のBluetoothオフとは、「設定」「Bluetooth」のオフですが、コントロールセンターでBluetoothボタンをタップすると接続が切れる完全にオフにするよりはいいようです。

ここでまた、テストをしてみました。というのも、AirPodsはペアリングしていたiPhoneとすぐに接続してしまい、接続を切ってもしばらくするとつながってしまうのです。

それで電波を遮断できる缶に入れてみました。上の2つはこの缶に入れた状態でのテストです。

逆に外に出して接続したままではどうなんでしょう。

Test3: iPhoneと接続

バッテリーの減り具合が遅くなっています。ただこの状態ではiPhone以外のBluetoothデバイスからのスキャンが入るなど状況を一定にできないのでテストはやりにくいところがあります。

また、これまでの3回のテストでも実際は複数回試しており、毎回±5%程度の違いが出ています。今回は平均的なものを選んでいます。

通常は先に左右のうちバッテリーが減っている方をiPhoneでは表示して、左右差が大きくなると左右別に残量表示をするようです。(テストでは無理やり左右を調べましたが)

 

まとめ

 
とりあえずおかしいなと思ったら、リセット・再設定手順
これで直ることが多い

Appleのファームウェアのアップデートで修正されることもあります

バッテリー残に左右差がでるのはマイク設定による
自動に設定していれば今回はたまたま右(左)だっただけでいずれ自動で変わるので気にすることはないということです。

Siriを使ったりするのでマイクをオフはできないので
もしも常時右・左の設定をしたい場合は、バッテリー寿命が片方だけ早くなる可能性がある

バッテリーの減りはiPhoneと接続していたほうが少し長い

最後に、やはり充電ケースにしまっておかないと寿命が早く来てしまいそうです。
リチウムイオン電池の場合、500回のフル充放電で寿命になるといわれているので。

Referece:
左右いずれかの AirPods が機能しない – Apple サポート

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