Apple Watch バッテリーを長持ちさせる

Apple Watchのバッテリー寿命はリチウムイオンバッテリーである以上宿命的なものなので、なんとか長持ちさせる方法について、Appleのヒントと一般的なリチウムイオンバッテリーの特性からまとめてみました。




バッテリー寿命を長くする方法

 
Apple Watch はiPhoneなどに比べて基本的にバッテリーの容量が小さいので充電回数が増えます
この充電回数がリチウムイオンバッテリーの宿命である寿命を短くしています
便利だから使うので頻度を下げるのは本末転倒になりますが
寿命を短くする使い方を避けることはできます 
 

 

Apple Watchの各設定

Apple Watchには細かい設定がありますが、それらをオフにすればそれなりにバッテリー消費を抑えられます。せっかくの機能が使えないのは本末転倒ではあるので選択してオフにするというのもあるでしょう

 

「常にオン」の画面表示を停止

常時画面表示(SE以下は対象外)これが一番バッテリー消費が大きいでしょう
おおよそ10%のバッテリー消費を抑えられます

ただ、これがなければ上位機種を買わないというのもわかります
なので充電できるまで後数時間という場合の緊急避難としてはありでしょう

「設定」から

「画面表示と明るさ」に入り

「常にオン」をオフにします

オフになりました

 

「手首を上げて画面をスリープ解除」をオフ

「手首を上げて画面をスリープ解除」をオフにすることでバッテリー消費を押さえられます

  • 腕や手首を動かすことが多いとApple Watchのディスプレイが頻繁にオンになるのを避けることができる

Apple Watchで「設定」「画面表示と明るさ」を選択

手首を上げて画面をスリープ解除」をオフ

ディスプレイをオンにしたい時はタップするか、Digital Crownを押すだけです。

 

低電力モード

ある程度の機能を維持して無駄な電力消費を抑えます

ウォッチフェイスの下から上にスワイプ

現在のバッテリー残量が表示されているところをタップ

「低電力モード」を右にスライドしてオンにする
あるいは期間を「1 日間」「2 日間」「3 日間」から選択します


 
watchOS9から省電力モードにから低電力モードに代わりました 低電力モードでは持続時間が最大36時間になるとのことです
 
 

ワークアウト中は低電力モード

 
ワークアウトでセンサー等を使うとバッテリー減りが激しくなります
そういうケースでApple Watchとしてバッテリーを長持ちさせる方法として、

ウォーキングとランニングのワークアウト中では低電力モードをオンにします。

  • 長距離のウォーキングやランニングの際にバッテリーを節約するために、低電力モードが使えます。アクティブ (活動時) カロリー、距離、ペース、経過時間の計測は依然として継続されます
  • 心拍数や歩数などの数値は引き続き測定されます

iPhoneの「Watch」アプリから

「マイウォッチ」「ワークアウト」を選び

「低電力モード」をオンにします

 

ソフトウェアのアップデート

 
Appleはバッテリーの駆動時間と耐用年数を最大限に延ばすため以下の事に留意するように提言しています。(これはApple WatchだけではなくiPhoneなどの一般的な事です)

最新のソフトウェアにアップデート

  • アップデートには先進的な節電技術が含まれていることが多いため、iPhone本体のアップデートと一緒に「Watch」アプリからアップデートします

「Watch」アプリの「マイウォッチ」

「一般」から

「ソフトウェア・アップデート」で確認できます
Appの自動インストールをオンにしておくのもいいかもしれません
 

周囲温度・衝撃に対する注意

 
一般的にリチウムイオン電池は化学変化を利用しているため、温度の影響を受けやすく注意が必要です。

極端な周囲温度を避ける:

  • 最適な範囲は16°C~22°C

     
  • 周囲温度が35°Cを超えないことが特に重要
    • 周囲温度というのは、製品内部のバッテリーはそれ以上の温度になるということで、動作温度範囲の上限値は60°C程度といわれています。
    • Apple Watchは耐水性があるのですが、お風呂の中では40℃前後なので危険な温度です。長居はせずすぐに上がるか外しておきましょう。また、サウナやスチームルームは耐水性能に支障をきたします。シャワーは大丈夫

       
  • 周囲温度が高い場所で充電すると、より深刻な損傷を与えることもある
    • 例えば充電しながら負荷が重いアプリなどを実行してApple Watchが熱くなるような状態
       
  • 推奨される温度を超えると、ソフトウェアが80%以上の充電を制限するケースがある
    • これもいわゆるソフトウェアでの耐用年数を伸ばすための施策でしょう
       
  • 高温な環境での保管では回復できないダメージをバッテリーに与える可能性がある
    • 例として夏の車のダッシュボードなどに置いたままにするなど

       
  • 温度が非常に低い環境で使用する場合もバッテリー駆動時間が短くなることがあるが、これは一時的なもので温度が通常に戻ると、パフォーマンスも通常に戻る
     
  • ケースなどでカバーすると熱が発散されず、過度の熱が発生しバッテリーに影響を及ぼす可能性がある

バッテリー損傷に注意:

  • 損傷を受けると1回の充電でデバイスを駆動できる時間が通常よりも短くなる
 

長期保管

 
リチウムイオン電池では過充電と過放電がバッテリーの寿命を短くする大きな要因の1つなので保管には注意する必要があります。使わないで電源切っておいても電池は減っていきます。

長期保管での充電は50%程度:

  • バッテリー使い切った過放電のまま保管すると充電された状態を保てなくなる可能性がある
    • 例えば古くなったスマホをもう一度電源を入れて使ってもほとんど充電ができなくなっている
       
  • 完全に充電した状態で長期間保管するとバッテリーの容量の一部が失われ、駆動時間の短縮になる
     
  • 保管するときはバッテリーの使用量を増やさないために、電源を切る
     
  • 湿気のない、32°C以下の涼しい環境で、保管温度範囲は -20℃〜40℃

     
  • 6か月以上デバイスを保管する予定の場合は、6か月ごとに50%まで充電
    • 時々起こして充電してあげないといけないのです
 

その他の方法

  • iPhone上でBluetoothを常にオンにする
    • iPhone上でBluetoothをオフにすると、Apple Watchのバッテリー消費量が増える
    • BluetoothとしてApple WatchはiPhoneと接続されている方がより効率的なため
       
  • MacなどPCからの充電は必ず電源が入っていること
    • Apple WatchをつないだPCの電源が切れている場合や、スリープモードまたはスタンバイモードになっている場合は、逆にApple Watchのバッテリーが消費されることがあるようです
       
  • 充電器やLightningケーブルはApple純正品か、Apple公式認定品のMFi認証を得たものにする
    • 「Made For iPhone/iPad/iPod」などと記述があります
       
  • 継ぎ足し充電は寿命が短い(かも?)
    • これは KDDIの「電池先生」 と称される方のご意見ですが、

      私の経験上では「継ぎ足し充電」というか、電池切れ状態や満充電に関わらず充電を繰り返すことも電池劣化に影響すると考えています。

      メモリー効果はないけれど継ぎ足し充電、(例えば70%程度でまた100%まで満充電してしまう事)は寿命が早くなるということです。明確なエビデンスがないので信じるかどうかはあなた次第ですが、専門家のご意見ではあります。
       

    • 昔は充電電池とえばニッカド電池でしたが、これはメモリー効果というのがあり、継ぎ足し充電をくりかえしていると「最大容量が小さく記録」される現象が発生します。電池の見掛け容量が小さくなることで、リチウムイオンバッテリーには基本これが無いといわれているのです。
 

バッテリー交換

 
Appleではバッテリー交換ができます
バッテリー交換費用は、

バッテリーサービス Apple 製品限定保証または
AppleCare+ の保証対象
バッテリーサービス料金
(保証対象外)
Apple Watch Series 7,8 0 円 12,200 円
Apple Watch Ultra 0 円 14,900 円

注) 2020年9月の価格(為替で変動することがあります)
 
バッテリー交換だけで済めば12200円+税だそうで、もしも他に問題があれば修理費用が発生します
 
修理費はモデル・seriesによって異なりますので注意してください。
場合によっては買ったほうがマシというケースもあるので、事前見積もりをしてもらうように手配しましょう
Apple Watch の修理サービス料金および手続き

Apple Care+の場合でも、バッテリー蓄電容量が本来の 80% 未満に低下していないと無償にはなりません
あらかじめ下記の「修理サービスを申し込む」リンクからの予約が必要です。
 
修理サービスを申し込む
 
 
関連記事:

 
References:
バッテリー – パフォーマンスを最大化する – Apple
iPhone のバッテリーと電源 – Apple サポート
Apple Watch のバッテリーに関する情報 – Apple サポート
Apple Watch の修理サービス料金

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