バッテリー寿命を延ばすには色々な方法がありますが、iPhoneのバッテリー消費を抑える設定にすると、充電回数の頻度が減るので結果的に長持ちさせられます。
バッテリー消費電力
以前から言われていることで、消費電力が大きいものをオフにすればいい、という考えもあります。例えば、
- WiFi
- Bluetooth
- GPS
- etc.
これらをオフする。ただそれではせっかくの機能を止めてしまい、iPhoneの魅力が半減して本末転倒になります。賢くバッテリー消費を「節約」するのが大事です。
1. バックグラウンドのアプリ終了は必要・不要なのか?
2. 画面の明るさ調整
3. 低電力モードの設定
4. 電波の弱い場所での対策
5. Wi-FiとBluetoothの制限
6. 位置情報の制限
バックグラウンドのアプリ終了は必要・不要なのか?
バックグラウンドに待機しているアプリは、X系であれば画面下から上へスワイプして止める。「ホームボタン」がある機種ではボタンを2回連続で押します。
このアプリを終了させるには、アプリをそのまま画面上までフリック(スワイプ)すれば終了できます。
このバックグラウンドで待機しているアプリがバッテリーを消費しているから、全て終了させることは良いのか悪いのか?
これはケースバイケースでアプリによります。
アプリ終了が必要でないケース:
通常はアプリの再起動にはリソース、メモリの準備などブートアップをするため電力を消費します。頻繁に使うアプリであればむしろ待機させておくべきというのがAppleの見解です。
Apple Reiterates: Force Quitting iOS Apps Doesn’t Help Battery Life
昔の蛍光灯と白熱電灯の電気料のようなもので、蛍光灯は点灯中の消費電力は少ないが点灯時は一気に電力を使うので、蛍光灯を付けたり消したを頻繁にすべきでないというのと似ています。
また、iPhoneのアプリ作成では、ユーザーがアプリを終了させるボタンなどをアプリとしては実装できない、無いのです。アプリの終了はシステムが行うかユーザーがシステムを使って終了させるということです。
これはAppleのスマホでのアプリに対するコンセプトで、逆にいうとそういう使い方がベストになるシステムを作っているということです。
アプリを終了させた方が良い場合:
ただし、例外があります。先のAppleの見解にもあるのですが、バックグラウンドで起動しているミュージックアプリや録音機能があるもの、位置情報を取得するものなどで意図せずに起動し続けているアプリは終了させるべきです。アプリによってはこの辺りがなおざりにされているものもあります。
各アプリ毎のバッテリー使用状況が%で表示されるので、不要なアプリは終了させておきましょう。
画面の明るさ調整
画面を明るくするにはエネルギーを使います。
有機ELのモデルは液晶よりは効率が良くなったとは言えそれでも消費電力は大きいです。
明るさの自動調節機能を使うか、マニュアルで画面を暗くしてください。
「設定」「画面表示と明るさ」から「明るさ」で調整できます。
また「自動ロックの時間」も短く設定すればバッテリー消費が抑えられます。ただし、短くしすぎると直ぐにロックしてしまうので、トレードオフです。
「コントロールセンター」から画面の明るさを調整することもできます。
コントロールセンターを画面の右上から下にスワイプするか、ホームボタンがある機種では画面下部から上方向にスワイプすることで、コントロールセンターを表示できます。
中央部のお日様「☀」マークのスライダで調整できます。
マニュアルで明るさを設定すると、夜と屋外では差がありすぎますので自動にすると便利でしょう。
「設定」「一般」「アクセシビリティ」から
「ディスプレイ調整」にある「明るさの自動調節」をオンにすると自動調節になります。
低電力モードの設定
低電力モードをオンにすると、iPhone のバッテリー寿命を延ばすことができます。
オンにすると、iPhone が 80 % 充電されるまでの間、電力消費量が抑えられます。
「設定」「バッテリー」から「低電力モード」をオンにします。
但し、このモードでは特定の設定や機能 (アプリのアップデート、メールのフェッチなど) 及び一部のビジュアルエフェクト (True Tone など) は機能が制限されるか、無効になります。
常時これを入れるというよりは、出先でバッテリー残量が少なくなって充電できない場合などでは役立つでしょう。
電波の弱い場所での対策
圏外や電波の弱い場所では、iPhoneがより強い信号を探そうとするため、バッテリーを消費してしまいます。
例えば会社の奥まった会議室で電波が届かないとか、地下に居るときなど
対策としては、機内モードをオンにして、会社であればWiFiが使えると思いますからWiFiをオンにするのがいいでしょう。
電話回線は止めて、WiFiでネットワークに接続です。
Wi-FiとBluetoothの制限
WiFi:
基本的にはWiFiはモバイルデータ通信よりも消費電力が低いのですが、今度は逆に電話の電波が強くてWiFiが不安定、あるいは接続がない場合はWiFiをオフにした方がバッテリーの節約になります。
屋外のカフェでくつろいでいる場合などで、WiFiが使えないならオフにしておきましょう。
Bluetooth:
以前に比べて低消費電力になりましたが、常時オフにして、使用時のみオンにしておくのが基本的なバッテリー節約になります。
ただし、Apple Watchを使っている場合は、オンにしておかないとApple WatchがiPhoneを探し続けるのでApple Watchのバッテリー消費が大きくなります。
位置情報の制限
GPSなどの位置情報をオンにしていると使ってない時でもバックグラウンドで位置情報を取得しているためバッテリーを消費します。
一括して止める場合は、
「設定」「プライバシー」から「位置情報サービス」をオフにします。
確認のダイアログがワーニング的に出るのですが、デメリットもあるからです。
通常GPSなどの位置検索は初期起動で相当のパワーを使います。初期のGPS受信機は最初の測位に40分位かかりました。最近は精度のいい時刻と衛星データを携帯網から取得できるので時間を短縮できるようになりましたが、それでも起動時は消費電力は大きいと想像できます。
頻繁に使う場合は、全てオフではなく個別に設定したほうがいいでしょう。
この画面の下に、アプリ毎の設定があります。
- 「許可しない」
- 「このAppの使用中のみ許可」
- 「常に許可」
の選択ができます。
これらのアプリが無駄にバッテリーを消費していないか時々監視しておきましょう。
また、「iPhoneを探す」ではそれまでの位置履歴を使って探すメリットが無くなります。後から探すという事だけですね。AirPodsの場合は過去の履歴も無くなるので実際問題「iPhoneを探す」のメリットがなくなります。
また、バッテリー寿命を伸ばすやり方で、使う環境や充電については以下で説明しております。
References:
バッテリー – パフォーマンスを最大化する – Apple
iPhone、iPad、iPod touch で明るさを調節する – Apple サポート
iPhone、iPad、iPod touch のバッテリーの使用状況について – Apple
iPhone で低電力モードを使ってバッテリーを長持ちさせる – Apple サポート
iPhone の画面の明るさとカラーを調整する – Apple サポート