2年間使い続けると、そこそこAirPodsのバッテリーが寿命になります。これはリチウムイオンバッテリーが小さいからで今のテクノロジーでは限界かもしれません。
ただし使い方で長持ちさせる方法が無いわけではありません。Appleの提言と一般的なリチウムイオンバッテリーの特性からまとめてみました。
バッテリーの耐用年数
バッテリーの耐用年数、寿命とは何でしょうか?それはバッテリーを使って充電してという回数がある程度決まっているということです。
バッテリーの駆動時間
- 1回の充電100%から充電残量が0%近く
- 1 回の充電で最大 5 時間の再生、2 時間の連続通話
- iPhoneのようにバッテリーの最大容量(ヘタレ具合)を表示するものはAirPodsにないので、1回の充電で4時間とか3時間程度に減ったという体感でしかわかりません
充放電回数
- 繰り返して充電していると充電可能な容量が減る。100%まで満充電しても今までより早く充電残量がなくなる
- リチウムイオンバッテリーは通常500回の充放電で50%~80%(製品による)に容量が減ると言われ1つの目安とされている
1日5時間も音楽を聞き続けることはあまりないかもしれませんが、2時間半はありそうですがその場合は3年弱で寿命です。
バッテリー寿命を伸ばす方法
Appleはバッテリーの駆動時間と耐用年数を最大限に延ばすため以下の事に留意するように提言しています。
(これはAirPodsだけではなくiPhoneなどの一般的な事です)
● 最新のソフトウェアにアップデート
- アップデートには先進的な節電技術が含まれていることが多いためです
- 音楽再生での電力消費が少なくなれば、1回の充電で5時間の再生が例えば5時間半に伸び、結果充電必要回数が減るという理屈ですね
- AirPods自体というよりもiPhone本体のアップデートです
- 音楽再生での電力消費が少なくなれば、1回の充電で5時間の再生が例えば5時間半に伸び、結果充電必要回数が減るという理屈ですね
● 極端な周囲温度を避ける
- 最適な範囲は16°C~22°C
- 周囲温度が35°Cを超えないことが特に重要
- 周囲温度というのは、バッテリーはそれ以上の温度になるということで、動作温度範囲の上限値は60°C程度といわれています。
- 周囲温度が高い場所で充電すると、より深刻な損傷を与えることもある
- これは例えば充電しながら動画やゲームのような負荷の重い熱が出る作業をしてはいけないといことで、AirPodsとしてあまりないかもしれません
- これは例えば充電しながら動画やゲームのような負荷の重い熱が出る作業をしてはいけないといことで、AirPodsとしてあまりないかもしれません
- 推奨される温度を超えると、ソフトウェアが80%以上の充電を制限するケースがある
- これもいわゆるソフトウェアでの耐用年数を伸ばすための施策でしょう
- これもいわゆるソフトウェアでの耐用年数を伸ばすための施策でしょう
- 高温な環境での保管でも、回復できないダメージをバッテリーに与える可能性がある
- 温度が非常に低い環境で使用する場合もバッテリー駆動時間が短くなることがあるが、これは一時的なもので温度が通常に戻ると、パフォーマンスも通常に戻る
- 充電中にケースなどでカバーすると、過度の熱が発生し、バッテリー容量に影響を及ぼす可能性がある。充電ケースに入れないと充電できませんが、そのカバーがあまりに断熱性が高いなど、要は熱くなるかどうかということでしょう
- 周囲温度というのは、バッテリーはそれ以上の温度になるということで、動作温度範囲の上限値は60°C程度といわれています。
● バッテリーの損傷
- 損傷を受けると1回の充電でデバイスを駆動できる時間が通常よりも短くなる
- AirPodsは結構落とすことがあるが気をつけるしかない
● 長期保管での充電は50%程度
- バッテリー使い切った過放電のまま保管すると充電された状態を保てなくなる可能性がある
- 過放電は、古くなったスマホを懐かしくてもう一度電源をいれるとほとんど充電ができなくなっていることでしょうね
- 過放電は、古くなったスマホを懐かしくてもう一度電源をいれるとほとんど充電ができなくなっていることでしょうね
- 完全に充電した状態で長期間保管するとバッテリーの容量の一部が失われ、駆動時間の短縮になる
- 保管するときはバッテリーの使用量を増やさないために、電源を切る
- 湿気のない、32°C以下の涼しい環境で、保管温度としては -20℃〜40℃
- 6か月以上デバイスを保管する予定の場合は、6か月ごとに50%まで充電
- 時々起こして充電してあげないといけないのです
AirPodsとして気を付ける事
特にAirPodsとしてバッテリー寿命を伸ばすためには以下の留意点があります。
- 充電ケースから出したままでバッテリーが減っていくグラフで、10時間程度で20%以下になり充電を促す音が鳴ります。
- 左右差があるのはマイクが設定された方が減りが早くなっていて、自動にしておいたほうがいいでしょう。
- 通常Bluetoothデバイスがオンではペアリング相手を探すか、呼ばれたら返事をする待機状態なのですが、AirPodsにはスイッチボタンのようなものがありません。充電ケースに入れるのがオフになります。つまり出しっ放しはオンのままです。
● 充電ケースで充電する時は、iPhone や iPad の USB 充電器を使うか、Mac に接続しておくと、速く充電できて安全です
- 純製品の充電器とLightningケーブルを使う
Apple: 充電ケースとLightningケーブル
Apple: Lightningケーブル
Apple: 充電器- あるいはApple公式認定品のMFi認証を得たもの、「Made For iPhone/iPad/iPod」と記述があります
● 充電ケースを繰り返し開いたり閉じたりすると、ケースのバッテリー残量が減る場合があります。
- 何となくペンを指で回す感覚で蓋を開け閉めしそうですが、つまりAirPodsのBluetooth通信をオン・オフさせるわけで、一般的に起動するための電力は大きいのでバッテリーがヘタってしまいますね
以下は個人的な見解ですが、一応昔そういったものに関係していたので
● 継ぎ足し充電は寿命が短い(かも)
- これは KDDIの「電池先生」 と称される方のご意見ですが、
私の経験上では「継ぎ足し充電」というか、電池切れ状態や満充電に関わらず充電を繰り返すことも電池劣化に影響すると考えています。
メモリー効果はないけれど継ぎ足し充電、(例えば70%程度でまた100%まで満充電してしまう事)は寿命が早くなるということです。明確なエビデンスがないので信じるかどうかはあなた次第ですが、専門家のご意見ではあります。
- 昔は充電電池とえばニッカド電池でしたが、これはメモリー効果というのがあり、継ぎ足し充電をくりかえしていると「最大容量が小さく記録」される現象が発生します。電池の見掛け容量が小さくなることで、リチウムイオンバッテリーには基本これが無いといわれているのです
● 大きいボリュームで聞かない
- 要するに低い消費電力であればバッテリーの減りは軽減します。ボリューを大きくして聞くのは仕事量が増えますから単純に電池の減りも早くなるのは
- 特に地下鉄車内では騒音が大きいのと、AirPodsはインナーイヤーの解放型なのでボリュームを上げないと聴こえない。ただこれは難聴になる可能性があるので要注意です。
バッテリー交換
寿命に至った段階ではどうしようもありませんのでバッテリー交換を考えてみましょう。
バッテリーの問題ではなく修理が必要が場合もあり
あらかじめ下記の「修理サービスを申し込む」リンクからの予約が必要です。
修理サービスを申し込む
AirPods の修理サービスAirPods Pro のバッテリー交換料金/修理料金
モデル バッテリー
サービス保証対象外修理
サービス料金紛失 AirPods Pro (片方)
7,500 円(片方)
14,400 円(片方)
14,400 円ワイヤレス
充電ケース7,500 円 14,400 円 14,400 円 MagSafe
充電ケース7,500 円 14,400 円 14,400 円
AirPods の交換料金/修理料金モデル バッテリー
サービス保証対象外修理
サービス料金紛失 AirPods (片方)
7,500 円(片方)
10,800 円(片方)
10,800 円充電ケース 7,500 円 9,000 円 9,000 円 ワイヤレス
充電ケース7,500 円 10,800 円 10,800 円 MagSafe
充電ケース7,500 円 10,800 円 10,800 円
AppleCare+ の保証対象の場合
AirPods の交換料金/修理料金モデル バッテリー
サービス修理サービス料金
(毎回)AirPods 0 円 (片方)
3,700 円充電ケース 0 円 3,700 円 充電ケース
ワイヤレス充電ケース
(全モデル)0 円 3,700 円 * AirPods を紛失したり盗まれたりした場合は、AppleCare+ for Headphones の保証は適用されません
* 消費税込みの費用です。
* 上記はAppleで修理/交換した場合の料金でサービスプロバイダでは異なることもあります。保証について:
- 製品購入後1年間のハードウェア製品限定保証と90日間の無償テクニカルサポートがついています
- AppleCare+(AppleCare+ for Headphones)に加入すると、保証とサポートがAppleCare+の購入日から2年間に延長されます
- 過失や事故による損傷に
対する修理などのサービスを1年間に2回まで、1回につき3,700円(税込)のサービス料で受けられ ます
- 過失や事故による損傷に
結局新品の購入したほうが早いかもしれませんまとめ
ちょっと長くなりましたので、ザックリまとめてみるとこんなところでしょうか、あまり多いと分からなくなるので- AirPodsの使用や保管は35°Cを超えない場所であること
- 使っていないときはケースに入れておく
- 充電関連品は安物の非純製品は使わない
- なるべく残量が無くなる音が鳴るまで使ってから充電する
- ボリュームをなるべく下げて聴く
References:
バッテリー – パフォーマンスを最大化する – Apple
iPhone のバッテリーと電源 – Apple サポート
AirPods を充電ケースで充電する方法とバッテリーの駆動時間について – Apple サポート - あるいはApple公式認定品のMFi認証を得たもの、「Made For iPhone/iPad/iPod」と記述があります